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From a Black Hole
心に空いた 漆黒の闇から ひゅうひゅうと 風が吹いてきます。
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川が呼んでる
バイトの帰り道
呆然と夜の街を 駅へ向かっていると
いつも通る橋の上へさしかかった

何気なく を眺めると
夜の面が ぬらぬらと 
漆黒とネオンで 交互に光るのが見えた
「綺麗・・・」

橋の欄干に手をかけ
柵の下部に片足をかけて 
よじ登ろうとする私が居た

通行人もたくさんいて
はっと気づいて 足を下ろした

ただでさえ 休んでばっかりで 
迷惑をかけっぱなしのバイトなのに
バイトのビルのすぐそばで 
バイトの帰りに投身自殺なんかされた日には
迷惑どこの話じゃないと思いとどまり 
家へと向かった


帰途 だんだん 私が 壊れていくのがわかった

自分の人生が どんどん散らばっていって 
もう自分では拾いきれないと思った

自分自身を もう 自分では 
コントロールできないと感じた

思考がだんだん麻痺していく

泣きながら自転車を漕ぐ



家へ着く頃には 
ただひたすら あのの水面が忘れられず 
やはり あそこへ戻ろうと思った


ルーズリーフに走り書きで 書置きを玄関に残し
元来た道を引き返した

が呼んでる・・・」



駅に着いた時点で 
両親から電話がかかって来た
「お願いだから待って」と

泣きながら「行かせて」と頼んでいる間に
追って来た両親に家へと連れ戻された


本当に親不孝者だと
思うほどの余裕すらなく
ただ あのの あの ぬらぬらとした水面が 恋しかった

私はひたすら 
が呼んでるから」
と繰り返しては泣いた


光を嫌い 真っ暗な玄関のマットの上で泣いている私に
母親は あったかい紅茶とワッフルを持たせ
ワッフルを細かくちぎっては 
私の口の中に押し込んだ

でも 心が凍っていて
両親の気持ちや自分の行動の意味まで
思考が及ばない
本当に親不孝者だ



明日のバイト
帰り道

また 川に呼ばれはしないかと
それが心配だ


呼ばれたら 今度は 
川の胸元に飛び込んで行くんだろう





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テーマ:自殺、自殺未遂 - ジャンル:心と身体

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N.Noir

Author:N.Noir
ブラックホールは 本当は 地球や太陽とかと同じ 天体の一種 なんだって。
でも、その重力に 絶えられずに 崩れてしまうそうな。
崩れた天体は その重力ゆえに あたりのものを 次々 吸い込んでしまう。
これが ブラックホール。

でも、太陽なんかと比べ物にならないほど明るい天体 クエーサーは 実は ブラックホールの 一種だという・・・




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